Sorry,Japanese Only...
私がロシアのファンになったのは、体操からの流れであって、別段アルちゃん
がどうとか、そちら方面から入ったわけではない。
バレーボール会場に初めて行ったのは、1991年の日ソ対抗宇治大会で、体操とか陸上とはまるで違う雰囲気に違和感を感じながらも、今日までやってきたわけである。
今では、日ロは3日間か4日間は見に行くし、グランプリも可能な限りは顔を出している。バレーボール会場の雰囲気というのも、馴染んでくるとそう悪いものでもない、とは思う。
しかし、この沈滞ムードは何なのだろう。
会場の浮いた演出とは、あまりにも対照的である。
私が困るのは、日本が弱くなると、テレビ中継を減らされること...というのは冗談だが、正直、1996年の全日本はまるで勝つ気がしなかった。だから私の立場としては、左うちわで観戦できた...わけだが、やはり、盛り上がらない会場も寂しいものである。
こんな私にしても、今まで数多く見たスポーツシーンの中で、心から感動できたのは、1991年世界陸上選手権・男子マラソンの谷口浩美のゴールと、1996年フェドカップ(テニス)・対ドイツ戦、が双璧である。「誇り高き少数派」が私の信条ではあるが、多くの人と感情を共有する喜びも、知っているつもりである。
何とか日本のバレーボールにも立ち直ってもらいたいと思う。
残念なことといえぱ、あの会場の演出と、あのテレビ中継。
「テニスマガジン」名物・編集長(当時)の巻頭コラム曰く...
折しも、今、某局でバレーボールのワールドカップを連日、放映している。
いったいあれは何なのだ。みんな、怒らないのだろうか。バレーボールファンは黙ってあれを見ているのだろうか。がなりたて、わめきたてるだけのアナウンサー。ワケのわからないゲスト。チョロチョロとうっとうしい何人組かのジャリタレ。そして調子に乗って芸能人気取りの元バレーボール選手。私はバレーボールに特別の愛着を持っているわけではないが、その低俗さにあきれ返ってしまった。
もう少し、大人の文句の言い方、怒り方をしたいと思ってはいる。だが、あんなスポーツ中継を見せられた日には、しばらくは大人になれそうにない。
(テニスマガジン1995年12月20日号"Angle Shot")
正直、致命的だと思うのは、バレーボールにはまともな観客が育っていないという事実である。例えばワールドリーグの決勝など、どこにもぶいしっくすの入る余地はないわけで...