Elena Zamolodchikova
Birth: Sep.19,1982
Nation: URS/RUS
ロシアの主要選手は、だいたい一度ぐらいは見る機会があるのだが、ザモを見る機会は、2002年の中日カップまで無かった。
現在のロシアにあって、ホルキナと並ぶ人気選手である。もっとも彼女、ザモロチコワは、どちらかというとロシアファン以外の支持が多いような気がする。技重視の演技ということももちろんであるが、演技終了の度に観客に笑顔で手を振るあたり…いや、私はそーいうのも好きだけど、やっぱりそれってアメリカンだよな〜、と。
笑顔の眩しいザモ、その表情が曇ったのは2001年世界選手権。このシーズン好調で、個人総合優勝を狙えたはずの彼女だが、直前の故障のためにまったく本来の演技が出来なかった上に、交代さえできず、その状態のまま団体予選を戦わなければならなかったのは、あまりに酷な話であった。
それから一年余、初めて見るザモは、以前と変わらない元気な姿が何よりであった。思えば彼女ももう20歳、雰囲気もある選手になってきたのは嬉しい限りである。
2005年のユニバーシアードで、もう一度見る機会があったのは何よりである。22歳、体操選手としてはベテランの域であるが、表情も雰囲気も以前と変わっていないのは彼女らしいな、と。さすがに全盛期の勢いはないが、今後もしばらくは、いまいち頼りない若手選手たちを引っ張ってくれることを期待したい。
それからさらに2年後、2007年のユニバーシアードでも彼女の姿を見ることができたのは、望外の喜びであった、と書いておこう。彼女の色あせない演技と笑顔だけでも、この大会を見に行った価値はあったと思わせるものだった。